ラブ・シード大作戦! 人為的な交配によって作られた種が一般的な今、次の世代に、植物の多様な「いのち」の世界を繋いでいくために、固定種の保護と普及 「ラブ・シード大作戦!」 「すべての食は種から生まれる、命の起源である種に感謝を。」 何故、固定種を保護することが必要なのか? 一般に出回っている植物の種には「固定種」「F1種」と呼ばれるものがあるのをご存知ですか? ≪固定種≫ 何世代にもわたり、絶えず自然環境や人為的に選抜・淘汰され、歴史の中で遺伝的に安定してきた品種 多様性があり環境への適応能力がある 生育時期のバラつきや、実る作物の形や大きさなどがそろわないこともある ある地域の気候・風土に適応した伝統野菜、地方野菜(在来種)を固定したもので、個性的で豊かな風味を持つ 収穫期が一定でないため災害時に全滅を免れやすい 自家採取をし続けやすい ≪F1種(一代交配種・一代雑種)≫ 良い性質を安定供給するため、人為的な交配によって作られた種 (遺伝子組換え、遺伝子操作で生まれたものではありません。) 実る作物の大きさや風味はほぼ均一、大量生産・大量供給などを可能にしている 種を撒いてから収穫期までが一定期間になりやすく、栽培計画が立てやすい F1種の自家採取では、品質劣化が起こりやすく、同じ性質を持った種が取りづらいと言われている 継続的に種を買い続ける必要がある 同じ品種系列の作物が市場に出回りやすくなり、そればかり食べることで食物アレルギー反応が出る危険性があると言われている 雄性不稔種を使うこともあり次世代以降の種子ができにくくなると心配されている 味の低下や栄養素の減少が問われている (F1種ホンレンソウの例:ビタミンCは固定種の 1/5~1/10 とも言われている) F1種の種が一般的になり、固定種が失われつつある今、自分で育てた野菜の種を採り続けていくことで伝統的な固定種が守られます。 次の世代に、植物の多様な「いのち」の世界を繋いでいくために、皆さまご一緒に固定種を種から育ててみませんか?